甘酸っぱい爽やかな香り漂う 正善寺工房で梅の土用干し

新潟県上越市下正善寺の特産品加工施設、正善寺工房では、梅を天日に当てて干す「梅の土用干し」作業が行われている。夏の日差しをたっぷり吸い込んだ梅は“赤いじゅうたん"のように並び、周囲には甘酸っぱい爽やかな梅の香りが漂っている。

8月まで続く土用干し作業(7月30日午前)

土用干しは梅干し作りには欠かせないこの時期に行われる作業で、同工房では梅雨明け後の晴れの日に実施。今年は梅雨明けが早かったものの、暑さや日差し量を考慮し、7月29日からスタートした。作業は盆前の8月中旬まで続けられる予定だ。担当者は「土用干しは梅干しの色やしわを出し、柔らかくポタポタに仕上げるために行う欠かせないもの。今年もおいしい梅干しができそう」と話していた。

夏の日差しをたっぷり吸い込んだ梅

同工房の梅干しは天日塩と5倍酢を使い、塩分濃度を10%ほどに抑えているのが特長で、今年は736kgを仕込んだ。長年購入するファンもいるほか、贈答用に利用する人も多いという。

予約を受け付けている。予約販売は9月20日頃からを予定している。1kg2050円。容器を持ち込むと1950円。一般販売は10月からの予定で、800g2268円。あるるん畑でも販売される。

問い合わせや予約は同工房025-523-0621