IT企業「RPAテクノロジーズ」が上越妙高駅西口にサテライトオフィス開設

情報取得や入力、検証作業など企業の定型業務をソフトウェアロボットが自動処理するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールを提供するIT企業のRPAテクノロジーズ(東京都、大角暢之社長)はこのほど、新潟県上越市の上越妙高駅西口にあるローカル5G施設「JM-DAWN(ジェーエム・ドーン)」内にサテライトオフィスを開設した。同時に金沢市にも「金沢オフィス」を開設し、北信越地域での業務拡大を目指す。

RPAテクノロジーズの上越サテライトオフィス

人間が行う業務の処理手順をパソコンの操作画面上から登録し、ブラウザやクラウドなどさまざまなアプリケーションを横断して業務を自動化するRPAは、運用にプログラミングの知識は必要なく、民間企業や自治体など様々な分野で活用されている。

同社は、本県では第四北越フィナンシャルグループなどとの共同出資で2019年に設立したブリッジにいがた(新潟市)を通じ、県内企業のRPA導入を支援してきたが、上越地域は新潟市と離れていることや、日本海側にオフィスがなかったことなどから、地域に根ざした事業拠点として、2022年4月1日に金沢オフィスと上越サテライトオフィスを同時開設した。

上越妙高駅西口の「JM-DAWN(ジェーエム・ドーン)」

上越サテライトオフィスはコワーキングスペースを法人契約したもので、社員が金沢オフィスと行き来しながら、地元企業からのRPAの導入提案や相談、導入ずみ企業のサポートを行っている。上越地域では製造系企業などでRPAの関心が高いという。

北陸オフィスエリア責任者の藤田守さん(35)は「RPAは便利だが動き出すまでに操作などを習得してもらう必要もあり、『街の電気屋さん』のように仕事をしながら気軽にご質問いただける環境にしたいとコワーキングスペースを活用することにした。物理的に近い場所に拠点を設け、地域の課題解決に取り組む方々と連携を図りたい」と話している。

新幹線駅前という交通の便の良さを生かし、ローカル5Gの各種実証実験も可能な施設内のスタジオで、セミナーや研修会などの開催も検討している。