新潟県妙高市で合宿している青山学院大学陸上競技部のメンバーらが2022年5月2日、妙高市役所を訪れ、今年1月の第98回箱根駅伝で2年ぶり6度目となる総合優勝を報告した。地元中学生の陸上部員との交流会も開かれ、駅伝メンバーらが「青トレ」と呼ばれる独自のトレーニング法を伝授した。
訪れたのは、今年の箱根駅伝を走った8選手と原晋監督、宮坂大器主将、コーチら15人。集まった100人ほどの市民が拍手で迎え、入村明市長は「大きな夢を妙高市民に与えていただいた。見たことのない素晴らしい成果だった」と讃えた。
青山学院大の陸上部は原監督が就任した2004年から杉野沢を拠点に合宿をしている縁で、昨年から同市がスポンサーになり、選手はロゴマークが入ったユニホームで箱根駅伝などに出場している。今年6区を走り区間新記録を出した燕市出身の岸本大紀選手は「新潟県を背負って走っているという思いで、しっかり結果を残すことができてうれしい」と話した。原監督は「市民の皆さんの理解をいただければ、来年も共に箱根駅伝を戦いたい」と決意を述べた。
この後、市内の総合公園陸上競技場に移動し、地元中学生との交流会に臨んだ。新井、妙高、妙高高原の3中学の陸上部員50人は、憧れの駅伝メンバーからウォーミングアップのコツなどを習った。新井中2年の宮下翔君は「部活では足のアップがメインで、肩を回すなどはあまりしなかった。教えてもらった青トレを取り入れてやりたい」と話していた。