JAえちご上越が糸魚川市のJAひすいと合併へ 2024年3月1日目指す

新潟県上越市のJAえちご上越は2022年5月27日、第21回通常総代会を開催し、糸魚川市のJAひすいと2024年3月1日の合併を目指し、本年度中に具体的な協議を行う「合併協議会」を発足させることを報告した。

合併協議会への移行が報告されたJAえちご上越第21回通常総代会

県内JAの合併は、農業や金融など事業環境の厳しさを背景に、2018年のJAグループ新潟県大会で2023年頃をめどに24JAを上越、中越、魚沼、下越、佐渡の5JAに集約する合併構想を決議。これを受け、えちご上越とひすいは2019年5月に「合併研究会」を立ち上げ、合併のメリットなどを検討していた。

えちご上越によると、研究会の設置から3年が経過したことや、県大会で決議した合併構想は2023年頃を実現目標時期としていることから、合併協議会に移行する。JAえちご上越経営管理委員会の笹原茂会長は「今後の合併研究会で、協議会への移行時期を決める。協議会移行後は、ひすいと合併に向けた本格的な話し合いを行う」と話した。

えちご上越は上越と妙高の2市をエリアに、2022年3月末現在の正・准組合員は3万8700人。ひすいは糸魚川市をエリアとし、同現在の正・准組合員は1万1661人。

県内では、今年4月に下越南地域の北蒲みなみ、ささかみ、新津さつき、新潟みらい、越後中央の下越南地域の5JAが合併し「JA新潟かがやき」が発足した。中越では越後さんとう、越後ながおか、にいがた南蒲、柏崎の4JAが2023年2月の合併を目指し、合併協議会で協議している。