県立中央病院が個人情報記載の書類を別の患者に渡す

新潟県上越市の県立中央病院は2022年4月15日、患者の氏名や生年月日、家族名、連絡先電話番号など個人情報が記載された書類を、職員が別の患者に誤って交付したと発表した。12日、患者家族から、別の患者の基本情報が記載された用紙が、以前渡された書類の中に入っていたと申し出があったことから個人情報の漏えいが発覚した。

5日、主治医が患者の家族に症状などの説明をした際、説明書類の控えを渡した。一方、同時刻頃に病棟看護師が別の2人の個人情報が記載された書類を印刷したが、プリンターには書類がなかったという。同院は、主治医が印刷された別の2人の書類を誤ってプリンターから持ち出したとみて調査している。

12日、主治医が再度、患者の家族に病状説明をした際、前回説明時に受け取った書類の中に自分の家族のものではない書類が入っていたと主治医に提示し、個人情報の漏えいが判明した。 

同院は書類を回収し、患者と家族に謝罪した。再発防止策として、「患者に渡す書類全ての内容確認を徹底する」「患者に係る書類を患者ごとのファイルで整理することを徹底する」としている。

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