新型コロナウイルスの影響で2年連続中止されていた「高田城ロードレース大会」(上越市など主催)が2022年6月5日、高田城址公園陸上競技場などを発着点に、3年ぶりに開催された。全国から1748人がエントリーし、城下町の高田市街地を駆け抜けゴールを目指した。
第23回大会となった今回は、3km、5km、10km、ハーフマラソンの全4コースに、北海道から沖縄県まで32都道府県から男性1412人、女性336人がエントリー。2500人前後がエントリーしていたコロナ禍前と比べ、3割ほど少なかった。
感染対策として、出場者に事前の抗原検査や体調チェックを義務付けたほか、混雑緩和のため、人数の多いハーフと10kmでは約200人ずつ時間差でスタートする「ウェーブスタート方式」が採用された。
午前7時半、ハーフから順次スタートとなり、号砲と共にランナーが一斉に走り出した。極楽橋付近からスタートしたハーフのコースは、仲町通りを北上し、上越市役所から山麓線に出て中田原まで南下。寺町や本町商店街を通り、全コース共通ゴール地点の陸上競技場を目指した。
この日の高田の気温は午前8時で17.5度、くもりから徐々に青空が広がる爽やかな気候に。小学生から最高齢の83歳まで、老若男女のランナーたちが沿道から拍手の応援を受けながら力走を見せた。
ハーフでは千葉県成田市の会社員男性(23)が1時間10分18秒で1位に輝いた。同大会は小学生以来12年ぶりの出場。糸魚川市出身の母親らの応援を受け、「1番にゴールしたかったので達成できてよかった。山の景色など自然が気持ちよかった」と晴れやかに語った。上越市立飯小学校1年の女子児童(6)は父親(41)と3kmを完走し、「暑くて疲れた」と笑顔。父親は「(娘が)最初から飛ばしていて心配したが、最後まで諦めず走っていてびっくり」と娘の成長を喜んでいた。