2色の花びらのチューリップを発見! 謙信公武道館の花壇に1本だけ

新潟県上越市戸野目古新田の県立武道館「謙信公武道館」の花壇に、花びらの色が赤色と黄色に縦半分ずつ分かれている珍しいチューリップが咲いている。同館では「こういった花は初めて見つけたのでびっくりした。ぜひ探してみて」と話している。

1本だけ咲く2色の花びらのチューリップ

珍しいチューリップが咲くのは、同館前南側の上杉謙信公騎馬像近くの花壇。黄色や赤色のチューリップが咲く中、1本だけ、2色の花びらを付けた花が咲いている。

チューリップの花びらは、上から見ると内側に3枚、外側にがくが花びらに変化したものが3枚重なっている。この6枚のうち、赤色と黄色の花びらが2枚ずつあり、もう2枚は縦半分に色が分かれている。

花びらの色が真っ二つに分かれている

チューリップなどの球根を専門に取り扱う、五泉市の新潟県花卉(かき)球根農業協同組合によると、「チューリップは交配品種なので、親品種の色が半分ずつ出ることはごくまれにある。原因は不明だが、うちのほ場では球根5万球のうち1本あるかないか程度で昔から見られる」といい、珍しい事例であることは間違いないようだ。

同館のチューリップは昨年10月に造園会社が植え、今月19日に同館スタッフが2色の花を発見し、公式SNSで発信した。造園会社の担当者も「そういった種類を植えた覚えはないので、突然変異ではないか」と話しているという。

チューリップのほかスイセンなど色とりどりの花が植えられている

同館によると、チューリップの見頃は天候にもよるが、5月の連休明け頃まで。花壇には現在、スイセンやビオラなども咲いており、同館では「今後もユリやマリーゴールドなど、季節の花を楽しめます。2色のチューリップは1本だけなので、見たい方はお早めに」と来館を呼び掛けている。