出会うだけも大変なゆるキャラ 「きのこ三姉妹」デビュー

新潟県妙高市の「夢見平遊歩道を守る会」(築田昇会長)は2015年5月24日、ミズバショウの群生地で知られる笹ヶ峰高原の夢見平をピーアールするキャラクター「きのこ三姉妹」を発表した。披露されたゆるキャラは、シメジの「しめこちゃん」、ハナイグチの「はなこちゃん」、ベニテングダケの「べにこちゃん」の三体。トレッキングなどに行かないと会えない希少なゆるキャラの誕生となった。

お披露目された「きのこ三姉妹」
三姉妹

新国立公園「妙高戸隠連山国立公園」の誕生や、妙高市合併10周年、「夢見平遊歩道を守る会」の結成20年を記念して製作した。築田会長は「一人でも多く夢見平に来ていただき、おもてなしの気持ちを表そうと、キャラクターを考案した」と話す。

三姉妹がデビューしたイベントは、妙高戸隠連山国立公園誕生を記念して同市笹ヶ峰で開催された「笹ヶ峰ミズバショウ観察会」。標高1350mにあるミズバショウの群生地、夢見平まで1時間歩かないとたどり着けない観察会である。

開会式に登場した「きのこ三姉妹」は、同会の女性部5人が5日間かけて製作した“お手製”。材料費は約1万円で済ませたという。三姉妹は、同会が昨年作った「夢見平音頭」に合わせて、華麗な踊りを披露した。

キャラクターは笹ヶ峰に自生するキノコで、三体の頭部の色は、シメジが紫色、カラマツ林に生えるハイナグチは茶色、ゲームの「スーパーマリオブラザース」にも登場する毒キノコのベニテングダケは赤色となっている。背中には「夢」「見」「平」の3文字が縫い込まれている。

次回、三姉妹が姿を表すのは、遊歩道の安全を祈願する6月6日の「稲荷神社祭」。遊歩道の途中にある神社なので、トレッキングシューズを履き、帽子、手袋、飲み物などの装備が必要だ。

おそらく、日本に数多くあるゆるキャラのうち、出会うのが最も難しい部類に入るのではないだろうか。

右側が毒キノコ、ベニテングダケの「べにこちゃん」
三姉妹2

↓夢見平遊歩道の概要(PDF)
http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/joetu/invitation/invitation/pdf/yumemi.pdf