高田の観桜会は宴会自粛で開催 露店なし、ぼんぼりは点灯 新型肺炎対策で人混み発生回避

新潟県上越市は2020年4月1〜15日に高田公園で予定されている「第95回高田城址公園観桜会」について、来場者に飲食を伴う宴会などの自粛を求めて開催すると発表した。ぼんぼりなどは点灯するが、新型コロナウイルス感染拡大防止策で、多くの人が密集するステージイベントやシャトルバスの運行などを中止する。

観桜会の準備が進められている高田公園(2020年3月6日) 観桜会場1

「日本三大夜桜」として知られ、例年公園内には約300の露店が立ち並び、100万人を超える花見客が訪れる。感染拡大防止策として今年は、多くの人が密集する状況を避けるため、パレード、ステージなどの各種イベントのほか露店や物産展の出店を中止する。来場者には、ブルーシートなどを広げての宴会や食事会などの自粛を呼びかける。

ぼんぼりは点灯し、高田城三重櫓などをライトアップする。写真撮影スポットとして人気の「さくらロード」は、例年多くの人でごった返すことからライトアップを行わない。臨時駐車場は開設するが、会場へのシャトルバスは運行しない。

観桜会を主催する市、上越観光コンベンション協会、上越商工会議所の3者が協議し、6日に開かれた市新型コロナウイルス感染症対策本部会議で報告した。

市川均産業観光交流部長は「観桜会は多くの市民が思いを寄せる上越の春の象徴なので、ぼんぼりや桜のライトアップなど景観は整える。節度を持って楽しんでもらいたい」と話している。

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