ホーム > 2020/02

上越地域消防局・上越消防署の新庁舎が完成 3月17日から運用開始

7か月前

上越地域消防本部と上越北消防署を統合した「上越地域消防局・上越消防署」の新庁舎が、新潟県上越市藤野新田にこのほど完成した。最新鋭の消防指令センターや体験型の訓練施設を備え、上越の新たな防災拠点となる。2020年3月17日から消防本部は「上越地域消防局」へ、上越北消防署は「上越消防署」へ改称し、全業務を新庁舎で開始する。

地上5階建ての新庁舎
20200225上越消防局・消防署新庁舎1

同市北城町1の上越南消防署に現在併設されている消防本部の施設規模不足や、同市春日新田の上越北消防署の老朽化などの理由から、新庁舎を建設した。2017年度末に着工し、昨年12月末に完成した。

新庁舎は、鉄筋コンクリート造り地上5階建て、延べ床面積約5488平方mの庁舎棟と、延べ床面積合計約747平方mの訓練棟3棟からなる。屋外には24時間対応可能なヘリポートや、1万リットルの燃料を蓄える自家用給油所を備える。敷地面積は約2万2300平方m。総事業費は54億7000万円。

4階の消防本部の事務室
20200225-DSC_2207

大画面モニターで、地上約40mに設けた高所カメラの映像などを確認できる指令統制室
20200225-消防新庁舎1

庁舎棟の1〜3階に上越北消防署、4階に消防本部が移転する。119番通報を受信し、必要な部隊を編成して指令を出す「指令統制室」には、高機能消防指令システムを導入。大画面モニターには、庁舎棟屋上に設置された高所カメラが通報の位置情報を基に現場方向に自動でズームした映像が映し出される。

雁木通りを再現した5階建ての訓練棟。内部は町家やマンションの一室を再現している
20200225-DSC_2193-3

はしご上りやロープを使った訓練ができる訓練棟
20200225-DSC_2172

市民向けに実際の火を使った初期消火訓練などができる消火実験室
消防新庁舎3

このほか、災害時にも防災拠点としての機能を果たせるよう、庁舎棟には上越市内の公共建築では初となる基礎免震構造を採用。浸水対策として敷地全体を約2mかさ上げしたほか、1週間分の非常電源設備も備えた。

地下にある免震装置のダンパー。建物の揺れ幅を抑える
20200225-DSC_2201

伊藤公雄消防長は「大規模災害も日常災害も対応できる庁舎になった。市民が体験できる訓練場も設けたので、自らの命を自ら守る力も強化し、上越の総合的な防災力の強化を進めたい」と話していた。

関連記事

https://www.joetsutj.com/articles/20379453 上越北消防署を併設した新しい上越地域消防本部の建設工事安全祈願祭が2018年4月13日、建設予定地の新潟県上越市藤野新田地内で開かれた。上越地域の新しい防災拠点として、高機能な消防指令システムを導入するほか、実際の災害現場を再現した訓練場や、市民の体験型訓練スペースなどを設ける。2019年12月の完成と2020年3月の運用開始を目指す。…
https://www.joetsutj.com/articles/96177666 上越地域消防事務組合は2017年26日、上越市藤野新田に建設する上越北消防署を統合した新消防本部の基本設計を全員協議会に示した。高機能な消防指令システムを導入し災害対応力を高めるほか、市民の見学コーナーや体験型訓練スペースを設けることで、地域の防災教育の発信拠点としての役割も担う。移転を含む全体の事業費は57億2000万円。運用開始は2020年3月末の予定。…
https://www.joetsutj.com/articles/88037595 上越地域消防事務組合は、上越北消防署を統合した高機能の消防本部を上越市藤野新田に新設する。上越地域の消防防災の中核となる施設で、2020年4月の運用開始を目指して、本年度から地盤の調査や実施設計に着手する。移転を含む全体の事業費は概算で55〜60億円としている。…
「上越地域消防局・上越消防署」の新庁舎