「ビニールついたて」で飛沫感染対策 上越市役所

新潟県上越市は新型コロナウイルスの感染防止のため、市民が手続きや相談などを行う市役所などの窓口に透明のビニール製の「ついたて」の設置している。来庁者と職員を飛沫ひまつ感染から防ぐのが目的で、職員が手作りしている。

上越市役所市民課窓口に設置されたビニール製のついたて(2020年4月16日撮影)
市民課衝立

ついたての大きさは縦80cm、横70cm。庁舎天井の材質の関係でカーテン式にできないことや、かえって換気が悪くなることなどから、1つの窓口ごとに設置している。庁舎の施設管理を担当する用地管財課の職員が、ホームセンターなどで農業用資材の透明ビニールシートと塩化ビニール製のパイプを購入し、製作。来庁者の多い市役所1階の市民課の窓口や市民ロビーの総合案内から設置した。

新型コロナウイルスの感染防止対策としてレジや窓口にビニールシートを取り付ける店舗や施設が増え、材料が手に入りにくくなっているという。同市でも農業用資材しか購入できず、ついたての中心にメーカー名などが印字された格好になった。「行政なのでどうかとも思ったが、市民の安心のためなので、そんなことは言っていられない」(同課)。定期的についたての消毒も実施する。

市役所内だけでなく、南北の出張所や13区の総合事務所など、カウンターで市民など来庁者が椅子に座り一定時間手続きや相談を行う窓口に順次、設置するという。

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