新型コロナウイルスの国内感染が広がるなか、新潟県上越市に2020年4月18日、友好都市の中国・大連市旅順口区から新型コロナ対策の支援物資として不織布マスク2万8000枚が届いた。市は今後、市地域医療推進室で使い道や配布先を検討するという。
同市と同区はともに桜の名勝地であることから、桜を縁とした友好交流を進めることに合意し、1999年「友好交流意向書」に調印した。昨年4月、調印20年を機に、同区の冷雪峰区長らが同市を訪れ、両地域の経済や観光交流などについて意見交換を行った経緯がある。
上越市によると同区では新型コロナウイルス感染症患者は確認されていないというが、今年1月に同区からの要請で、同市から防護服420着を支援物資として送っている。
今回寄贈を受けた不織布マスクは一般的な大人用サイズ。今年4月に入り、同区から市へマスク寄贈の申し出があったという。18日にマスクが入った約20個の段ボール箱が市に到着した。
段ボール箱には日中の国旗や「上越頑張れ」の言葉と、「吹く風に温かさ知り、花近し」とメッセージも書かれていた。マスクのほかにも、同区の子供たちや医療従事者、日系企業などから市民に向けた「日本頑張れ」「上越頑張れ」の20秒間の動画メッセージも送られた。
市は今後、村山秀幸市長、野口和広、野澤朗両副市長の写真を添えたメッセージを同区に送り、感謝を伝えるという。