新潟県知事選に伴う県議会議員上越市選挙区の補欠選挙が2018年6月1日告示され、無所属新人で元県立高校教頭の斎京四郎氏(52)=自民、公明推薦=と、諸派新人で前上越市議の平良木哲也氏(60)=共産、自由、社民推薦=の2氏が立候補を届け出て、知事選と同じ6月10日の投票日まで9日間の選挙戦に突入した。両陣営とも知事選と連動した動きをしており、事実上の与野党対決の構図だ。5月31日現在の上越市選挙区の選挙人名簿登録者数は16万3982人。
上越市選挙区(定数5)は、2017年2月に前年から病気療養中だった小林林一氏が4期目の途中で辞職し、欠員1となっており、米山隆一前知事の辞職に伴う県知事選と同日に県議補欠選挙が行われる。
斎京四郎氏(52)
無所属新人の斎京四郎氏(52)は同市西本町4の八坂神社境内で出陣式を行った。村山秀幸上越市長をはじめ、推薦している自民、公明の県議などが激励の言葉を贈り、田中弘邦上越観光コンベンション協会会長など地元経済界の代表も出席した。会場には支援者や地元直江津の住民など約200人が集まった。
同じ直江津出身の小林氏の後継を自任する斎京氏は「急な選挙で全く無名の私の突然の出馬表明にもかかわらず多くの励ましをもらい、絶対に勝たねばならないという気持ちでこの場に立っている」と決意を語った。キャッチフレーズの「上越の魅力を掘り起こす」を紹介し、「上越、直江津の発展の可能性は無限大。掘り起こせば、必ず泉は湧いてくると信じている。そのキーマンになる」と訴えた。
同市出身。県立高田高校、同志社大文学部文学科卒。1989年から県立高校で世界史を中心に教え、高田高や新潟高、糸魚川高で教頭を務め、4月20日に柏崎高教頭を辞職した。同市中央1在住で、父は上越信用金庫会長などを務めた斎京稔氏。
平良木哲也氏(60)
諸派新人の平良木哲也氏(60)は県知事選に立候補している池田千賀子氏の上越事務所(同市寺)で出陣式。共産、自由、社民といった政党支部の代表や市民団体の代表らが顔をそろえ、マイクを握った。会場には約50人の支援者らが集まった。
平良木氏は「池田候補を知事に押し上げ、原発を止めるためには、それを支える議員が必要と思い立候補を決意した」と述べ、「一人ひとりの暮らしと安全、平和を確保する世の中にしたい。市民と野党の共闘は、文字通り一人ひとりの県民が新潟のことは新潟が決めるということだ。みなさんとともにがんばりたい」と訴えた。
秋田県横手市出身で、秋田県立横手高校、新潟大理学部数学科卒。1980年から旧高田女子高(現上越高)で数学の教員を務め、2008年4月に上越市議選に初当選。市議3期目の途中で辞職。同市上中田在住。