妙高市のホテル経営「秀山」が事業停止 負債11億円

新潟県妙高市で「ホテル秀山」「一の宿 元(げん)」を経営していた有限会社秀山(妙高市赤倉・資本金5000万円)が2015年11月5日までに事業を停止し、任意整理に向け事後処理を弁護士に一任した。帝国データバンク上越支店によると、負債総額は約11億8600万円。従業員17人は解雇された。

赤倉温泉の「ホテル秀山」(11月18日撮影)
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池ノ平温泉の「一の宿 元」(11月18日撮影)
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同社は1957年11月に設立し、赤倉温泉で本店の「ホテル秀山」、池ノ平温泉で「一の宿 元」のホテル経営を行っていた。

しかし、景気低迷による消費の冷え込みから利用客は減少し、2007年10月期に約3億6000万円あった収入高は、2014年10月期には約2億6000万円にまで減少していた。不採算が続き、設備投資のための借入金の返済原資が確保できず、2012年からは金融機関への元金返済だけではなく、利息の支払いも停止するなど、厳しい資金運営が続いていた。