上越地域に今冬初の地盤沈下注意報 12月の発令6年ぶり

強い寒気による大雪で消雪用地下水の揚水量が増加し、地盤沈下のおそれがあるとして、新潟県は2020年12月18日正午、上越地域に今冬初めて地盤沈下注意報を発令した。県によると12月の注意報発令は2014年以来6年ぶり。

上越市高田地区の消雪パイプ(2020年12月18日午後)
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上越市内には地下水位を観測する井戸が2か所あり、県の発表によると18日午前10時観測の同市本城町の高田城址公園観測井で地下水位低下量5.20mを観測。注意報発令基準の5mを超えたため、「上越地域地盤沈下緊急時対策実施方針」に基づき、地盤沈下注意報を発令した。

栄町の高田G2観測井は地下水位低下量が6mを超えた時に注意報が発令されるが、同日は5.72mだった。

県は同市と協力し、消雪用井戸の設置者に注意報発令を通知し、節水対策の徹底を要請するほか、一般市民には節水などの協力を求める。