新潟県上越市は2019年6月1日から、市役所木田庁舎や13区の総合事務所などを敷地内全面禁煙にする。行政機関や学校、病院、児童福祉施設を原則、敷地内禁煙とする改正健康増進法が7月1日から一部施行されるため。
施行される改正健康増進法は、地方公共団体などは他人の喫煙でたばこから発生した煙にさらされる望まない受動喫煙が生じないよう、受動喫煙防止に努めなければならないとしている。具体的には、行政機関や学校、病院、児童福祉施設の敷地内を原則として喫煙禁止とし、喫煙所を残す場合は受動喫煙を防ぐために屋外での設置を義務付けている。
同市が6月1日から敷地内全面禁煙とするのは、木田庁舎、13区の各総合事務所及びコミュニティプラザ、教育プラザ、クリーンセンター、汚泥リサイクルパーク、ガス水道局庁舎。建物内の喫煙所は撤去してミーティングスペースや倉庫などに使用し、屋外にも喫煙所は設けない。
市職員のほか市民や来庁者が利用する木田庁舎2階の喫煙所は、2015年に庁舎内5か所にあった喫煙所を1か所に集約したもので、約350万円かけて入り口を改修し強力な換気扇を設置していた。撤去後はミーティングスペースとして使用するため、約67万円をかけて室内にしみついたたばこの臭いを取り除くなどの改修工事を行う。
なお、隣接する妙高市では2008年に庁舎内全面禁煙を実施し、2013年10月からは敷地内禁煙を実施している。