おもてなし中止の「おもてなし武将隊」が “ほのぼの動画” 公開

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、対面での観光ピーアール活動を休止している新潟県上越市の「越後上越上杉おもてなし武将隊」は2020年4月26日、YouTubeの公式チャンネルで、自宅に居ながら楽しめる動画の公開を始めた。上杉謙信役と景勝役がお茶を飲みながら雑談したり、小道具の扇子を動かす遊びを紹介したりと、これまでの勇壮な演武披露などとは違った“ほのぼの”とした動画となっている。

上杉おもてなし武将隊が公開中の動画「日常茶談“義”」より
武将隊動画3

上杉おもてなし武将隊は、春日山城跡などで上杉謙信などの地元ゆかりの戦国武将にふんして観光案内を行ってきたが、新型コロナの緊急事態宣言で、当面の間、対面でのおもてなし活動を中止している。

このため動画配信などの情報発信におもてなしの場を移し、「YouTube再始動企画」をスタート。第1弾は、茶を飲みながら謙信役と景勝役が雑談をする「日常茶談“義”」を公開した。

なごやかな雰囲気の“談義”では、YouTubeのチャンネル登録者数が9年間で約400人という数字に「かなり少ない」「もうちょっと増やしたい」と本音を吐露。景勝役が対面のおもてなしができない中での今後の活動として、SNSでイラストや質問を受け付けてYouTubeで発表する「援軍頼み!(仮)」や、過去の未公開の演武動画を公開し感想を述べながら見る「演武回顧録(仮)」などを提案。謙信役は「演武に使っている漢詩を紹介したい」などと話した。

動画ではこれまでのかしこまった武将風の口調から、ややくだけた現代風の話し方に変更。素顔の武将隊の姿も垣間見える。「皆でおうちで過ごそう企画」シリーズでは、謙信役が片手で扇子をくるくると動かす「お扇子チャレンジ」を披露した。コメント欄には「間近で拝見したい技」「ぜひチャレンジしてみたい」などのコメントが寄せられている。

事務局の上越観光コンベンション協会は「少しでも前向きになれる動画を今後も発信していくので、自宅で楽しんでほしい」と話している。

◇越後上越上杉おもてなし武将隊のYouTube公式チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCWKoCfG4sVXeQ61-uJtz8Aw

◇越後上越上杉おもてなし武将隊ホームページ http://www.uesugi-busyotai.com/