上越市立小中学校は5月11日から分散登校で再開 休館順次解除、小規模イベントも

新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言が2020年5月31日まで延長されたことを受けて新潟県上越市は5月5日、対策本部会議を開いた。市立小中学校などは5月11日から分散登校を実施して再開する方針。また5月11日以降、公共施設の休館を順次解除するほか、小規模なイベント開催も可能にする。

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いずれも政府が求める感染拡大防止のための「新しい生活様式」の実践が前提となる。

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20人以下週2、3日の分散登校

市立小中学校、幼稚園については学習機会の保証や健康状態の確認のため11日から、分散登校で再開する。1学級を概ね20人以下にして、登校日は原則週に2、3回程度で、1回の登校は午前か午後のいずれか半日となる。1学級20人以下の学校は半日を原則に通常再開も可能とする。登校日には午前、午後を問わず給食を食べられる。部活動は31日まで中止。8日頃までにPTAメールなどで各学校から分散登校のスケジュールが示される予定。

公共施設は11日以降順次開館

公共施設の臨時休館は感染拡大防止の対応ができ次第11日以降順次解除する。上越総合体育館やオールシーズンプールなど屋内の体育施設は20日まで休館を継続する。

50人以下のイベント開催可能に

市主催・共催のイベントについては、最大50人程度までは感染防止策を講じた上で11日以降、実施可能とする。民間団体についても市の基準を参考にするよう周知する。市の判断基準は次の通り。

イベント等を実施する際に満たすべき条件

  1. 3つの密(密閉、密集、密接)の発生が原則想定されないこと(人と人との間隔はできるだけ2mを目安に)
  2. 大声での発声、歌唱や声援、または近接した距離での会話等が原則想定されないこと
  3. その他、必要に応じて、適切な感染防止対策(入場者の制限や誘導、手指の消毒設備の設置、マスクの着用、室内の換気等)が講じられること

妙高市の小中学校は予定通り7日再開

妙高市も同日午前、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いた。小中学校、特別支援学校は予定通り5月7日から授業を再開する。5月31日まで休館としている公共施設は、図書館などについて感染予防対策を徹底した上で、前倒しして開館する検討に入った。

妙高市コロナ会議

また、リスク分散を目的にしたサテライト勤務の実証実験を5月11日から行うとともに、在宅勤務やテレワークの実証実験を計画している。

市民からの要望が強い図書館の前倒し開館について同市では「利用制限など、対策が確保された時点で解除する方向」としている。