新潟県上越市は2017年7月3日、明け方からの大雨被害の状況をまとめた。各地で道路冠水や土砂崩落などが確認されたが、けが人など、人的被害の報告はない。休校や休園措置を取った小中学校や保育園もあった。
柿崎川と保倉川の水位の上昇が上昇し、柿崎、吉川、頸城、保倉、北諏訪の5区に早朝から避難勧告や避難指示(緊急)が発表された。柿崎川上流の柿崎区北黒岩では午前4時までの1時間に49mmの降雨があった。柿崎区の一部に避難指示(緊急)、吉川区の一部に避難勧告が出された。保倉川流域では保倉区、北諏訪区、頸城区の一部に避難勧告が出された。避難指示と避難勧告の対象は4072世帯、1万1551人に上った。1日の大雨では2万9324世帯、7万2056人に避難勧告などが出されている。
市によると3日の被害は安塚、浦川原、柿崎、頸城、板倉、三和、名立の7区で計29件を確認。道路冠水や市道のり面の崩落、川の護岸ブロックの崩落などがあり、一時通行止めになった箇所もあった。
避難所は11か所が開設され、最大146人が避難した。このほか、福祉避難所3か所には3人が避難した。
避難所となった吉川小、下黒川小のほか、柿崎小、柿崎中は休校の措置が取られた。同市は保護者不在の児童たちのため、休校措置を取った3小学校で放課後児童クラブを午前9時から臨時開設するなど対応した。保育園では保倉、北諏訪、南川、くびきひよこ園の4園で休園、ほか2園で登園自粛措置を取った。このうち、頸城区の南川保育園では保護者の都合で12人が登園。急遽通園バスで同園近くの大瀁保育園に移動し、通常保育を行ったという。
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