上越市の農機具、除雪機販売の「マルトミ」が破産へ 負債は約1億5000万円

新潟県上越市西田中の農業用機械、除雪機販売修理の「株式会社マルトミ」(資本金1000万円)は2020年9月1日、新潟地裁高田支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンク上越支店によると、負債は約1億5000万円が見込まれる。

同社は1914年(大正3年)に創業した「丸富商会」が前身で、1987年(昭和62年)8月に法人化した。長年の業歴から地元での知名度が高く、国内各メーカー製品を取り扱ったほか、自社工場での点検、修理も行い、農家、地元農家、一般個人など得意先は多かった。

しかし、業界内の競争激化から売り上げは伸び悩み、2020年1月期の年売上高は4億1000万円にとどまり、財務内容は債務超過となっていた。業況に改善の兆しはなく、今年4月に別会社に事業譲渡し、その後事業を停止していた。

別会社は「丸富商会」として営業を続けている。

訂正】記事公開当初、株式会社マルトミが「債権債務の大半を別会社に譲渡し」たという誤った記述がありました。「別会社に事業譲渡し」に訂正しました。(2020年9月10日)