妙高市の藤巻山で登山者11人ハチに刺される 上越市の男性1人が県警ヘリで救助

妙高警察署によると、2015年8月1日午前10時40分頃、新潟県妙高市関山の藤巻山(標高945m)へ登山をしていた埼玉県のボーイスカウトら11人がハチに刺されて負傷した。このうち指導員をしていた上越市中郷区藤沢の東城守さん(67)が自力で下山できなかったため、午後2時28分、県警ヘリが救助し、救急車で上越市内の病院に搬送された。同署によると東城さんの症状は軽症だという。

登山者が刺されたとみられるアシナガバチ(イメージ)
アシナガバチ_S

東城さんは、「国立妙高青少年自然の家」の自然活動プログラムで指導員として活動していた。同署や同施設によると、ハチ被害に遭ったのは東城さんのほか、埼玉県のボーイスカウト団の小中学生7人と大人3人の計11人。7月30日から8月2日までの日程で同施設を利用していた。同日は午前9時から同山に登山するプログラムを実施中だった。​一行は40人で山に登り、中腹よりやや高い所で11人が、アシナガバチとみられるハチに刺された。東城さん以外の10人は自力で下山し、同市内の病院に救急車で搬送された。

同施設によると「ハチによる大きな被害はこれまでなかった」といい、利用者にはハチ、マムシ、うるしなどの毒性のあるものについては日頃から口頭や資料などを通し、注意喚起を行っているという。また、ペットボトルと酢や砂糖、日本酒などを使用した手作りの「ハチトラップ」をプログラムが行われるさまざまな箇所に設置し、ハチによる被害を防止していた。

藤巻山