「高田城百万人観桜会」の名称変更 新たな公園名にちなみ「高田城址公園観桜会」へ

新潟県上越市の高田公園で毎年4月に開催されてきた春の一大イベント「高田城百万人観桜会」の名称が今年から「高田城址公園観桜会」に改称されることとなった。名称変更は1997年以来23年ぶり。観桜会を主催する同市などが2020年2月12日、発表した。会期は4月1日から15日まで。

今年4月1日に開幕する観桜会から新名称に
高田城址公園観桜会1

同市は2月10日、都市公園法の規定に基づき、「高田公園」の名称を4月1日に新名称の「高田城址公園」に変更すると公告。観桜会についても改称する運びとなったが、実施回数は継続され、今回は95回目となる。

高田公園の名称変更を巡っては、公園が高田城の城跡に立地することから、城下町の歴史を全国に発信することなどを理由に、上越商工会議所や公園周辺の17町内会が公園の名称変更を市に要望してきた。観桜会の名称変更は「公園の改称を要望してきた市民らから『高田城址公園』の名前を市内外にピーアールしてほしいという多くの声が上がった」(市担当者)などから、主催者側で協議して決定した。今後は観桜会の新名称が浸透するよう、旅行エージェントなどに広く周知していくという。

市によると、観桜会は1926年(大正15年)に始まった。今では同公園の夜桜が“日本三大夜桜"と称され、市民のみならず県内外から多くの観光客が訪れる名所となり、1996年には入り込み数が初めて100万人を突破。翌1997年から名称を「高田城百万人観桜会」とし、長年多くの人たちから知られ、親しまれていた。

今年の「高田城址公園観桜会」ポスター完成

「第95回高田城址公園観桜会」のポスターがこのほど完成した。A1判3500枚などが作成され、町内会や施設、姉妹・友好都市、県内外観光施設などに掲示される。

このほど完成したポスター
高田城址公園観桜会2

ポスターイメージは「春を迎えた喜びやワクワク感」などを取り入れた。右下部分にQRコードを掲載し、イベント情報を発信。インバウンド向けに5か国語でも対応するという。担当者は「この度の名称変更を契機に大勢の皆様から桜の景観、高田城址としての風情や高田の城下町、観桜会のなりたちなどの背景も味わってほしい」と話している。

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