市職員かたり「還付金ある」と不審電話 上越市で2件確認

 

新潟県上越市によると2021年5月20日、「市役所職員をかたる人物から介護保険料の還付手続きを促す不審電話があった」との通報が市民から市に2件あった。いずれも被害は確認されていないが、市では還付金詐欺とみて注意を呼び掛けている。

通報のあった2件のうち1件のケースでは、市内に住む女性宅の固定電話に、市役所職員の「ムライ」を名乗る男から「介護保険料2万6200円の還付があるが、報告期限を過ぎても報告がなかったので電話した。コロナの影響で市役所に来庁されても時間がかかるため、取り引きしている金融機関を教えてほしい」と言われた。

利用する金融機関名を伝えると、「追って銀行から連絡がある」と電話を切られ、その後銀行の「ハネダ」を名乗る者から電話があり、「通帳とキャッシュカードを持ってATMまで来て、着いたら電話をしてほしい」と言われた。女性が銀行の窓口ではだめかと聞いたところ、相手の口調が急に荒くなり電話を切られたため、不審に思い市に電話したという。

上越市では、「還付金に関するお知らせは書面でするので、電話ですることは絶対にない。ATMの操作を依頼することも絶対にない」とし、不審な電話があった場合は市高齢者支援課(025-526-5111)や、警察に連絡するよう注意を呼び掛けている。