鵜の浜温泉「湯元館 酔洋」が破産申請へ 負債は2億6000万円内外

新潟県上越市大潟区で鵜の浜温泉の温泉旅館「湯元館 酔洋(すいよう)」を経営する「株式会社湯元館」(資本金1000万円)は2018年2月19日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して破産申請の準備に入った。東京商工リサーチ高田支店の調べで、負債総額は約2億6000万円内外が見込まれる。

破産申請の準備に入った鵜の浜温泉の「湯元館 酔洋」
湯元館 酔洋

法人設立は1974年(昭和49年)3月。1997年(平成9年)には、鉄筋コンクリート造り6階建て、収容人員80人の新館「湯元館 酔洋」を建設した。最上階に日本海を一望できる大浴場を備えて集客強化を図り、2000年(平成12年)2月期には売上高約1億7000万円を計上していた。

しかし、新館を建設した際の投資負担が重く、多額の借入金が経営を圧迫していた。近年は利用客の伸び悩みで、年商は8000万円前後に落ち込み、借入金返済に延滞が生じていた。

湯元館 酔洋

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