第三者検討委の報告書提出は来年2月に「うみがたり」イルカ連続死問題

新潟県上越市の市立水族博物館「うみがたり」のイルカがオープンから2年で4頭が死んだ問題で、同市教育委員会が設置した第三者の専門家による検証委員会の第2回会合が2020年11月29日、同市下門前の同市教育プラザで開かれた。非公開の会議後、委員長の吉岡基三重大学大学院教授は取材に対し、「市への報告書の提出は2月ぐらいになる」と答えた。

検証委員会は飼育、建築、水質の各分野を専門とする大学教授5人の委員で構成し、今年8月に第1回会合を開催した。市への検証結果の報告は、当初10月から11月頃を予定していたが、第1回会合で委員が関係者に求めた質問の回答や資料提出に時間を要したためスケジュールが遅れ、2021年2月となる見込み。

イルカ連続死の原因究明が待たれる上越市立水族博物館「うみがたり」 IMG_7051

この日の会議は、委員のほか、うみがたりの設計者や施工業者、指定管理者の横浜八景島の飼育担当者も出席。委員が疑問点などについて直接ヒアリングを行った後、委員それぞれの立場でイルカの死因について意見を述べ、検証結果の方向性を確認したという。

吉岡委員長は「報告書には何が起き4頭の死につながったのか、また今後どのような取り組みをしたらよいかを盛り込んでいく」と述べた。

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