新潟県上越市本町6の「高田世界館」は、上映中のドキュメンタリー映画「春画と日本人」の上映にあわせ、本物の“春画”7点をロビーに展示している。同館では「性行為を描いたものではないので、安心してご覧いただけます」と話している。上映している映画では絵に修正を加えていないため、18歳未満は入場できない。上映は2020年1月26日まで。
春画は本町1の「大島画廊」が所蔵しているものを、上映期間中に借り受けた。同画廊では「春画は一つの文化として特徴付けられるものであり、以前から所蔵していた。これまでほとんど展示したことがなかったが、この機会に見てもらいたい」と話している。購入も可能。
作品は葛飾北斎に学んだ渓斎英泉がこたつの中での男女の秘め事を描いた「こたつ」、女性の着物の裾から男が手を入れている様子を描いた鈴木春信の「きせる」など、計7枚。
海外で大きな評価を受けている春画が、日本ではなぜすんなり展示できないのか。映画は、3か月間に21万人の来場者を記録したという2015年9月に東京の私立博物館・永青文庫で開かれた春画展開催までの道のりを追う。2018年製作、87分。監督は大墻敦。
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