感染急拡大で上越市が対策本部会議 5か月ぶり

新型コロナウイルスの感染が再び急拡大していることを受けて新潟県上越市は2022年1月14日、対策本部会議を開き、中川幹太市長が改めて市民に徹底した感染予防を呼び掛けた。同市が対策本部会議を開くのは昨年8月以来5か月ぶり。

年明けから感染急拡大

同市では年明け4日以降、感染者が急増し、13日までに市内滞在者も含め合計33人の感染が確認され、県内でも13日に220人と1日の感染発表の過去最多を更新した。デルタ株よりも感染力が格段に強い新変異株の「オミクロン株」の影響とみられ、同日までに市立小中学校では5人の児童生徒の感染が確認され、小中合わせて3校が臨時休校するなど、若年層の感染者が増加している。

対策本部会議で感染対策の徹底を呼び掛ける中川市長 対策本部会議

学校での行動基準レベル引き上げ

対策会議では、増加している児童生徒への感染対策として、県独自の警報の発令を受けて11日から学校での行動基準のレベルを引き上げたことが報告された。学校内での3密回避やこまめな換気などの基本的な感染対策のほか、近距離での合唱や密集した運動の回避、部活動での他校との交流や県外遠征を停止した。

ワクチン3回目前倒し実施

また、国のワクチン接種間隔の前倒し方針を受け、3月5日からとしていた一般市民の3回目のワクチン接種の集団接種を1週間前倒しし、2月26日から実施する。

中川市長「市全体で警戒を」

就任後初の対策本部会議に臨んだ中川市長は、「市全体で警戒感を強めるべき状況」とし、市民への感染状況の情報発信や感染予防の注意喚起を行い、感染拡大を食い止める対応を優先するよう指示した。

市民に対しては「手指消毒や密にならない、マスク着用、換気など、とにかく感染予防をお願いしたい。会食については、人数にある程度の配慮が必要。あらゆる場面で感染防止を意識してほしい」と呼び掛けた。

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