大潟区の商工団体と市議が懇談 鵜の浜温泉などの経済状況共有

新潟県上越市大潟区四ツ屋浜の大潟商工会館で2020年5月7日、新型コロナウイルスの影響による売り上げ低迷など、同区の旅館や飲食店などの経済状況を把握しようと、市議会議員有志が商工団体の代表者らを集め懇談会を開いた。

参加したのは同区で贈答品店を営む上野公悦議員をはじめ、同区在住の山田忠晴議員、小山洋子議員、ストラットン恵美子議員と、大潟観光協会、鵜の浜温泉旅館組合、鵜の浜温泉観光組合、大潟飲食業協同組合、大潟商工会の代表者の計10人。各自が現状を報告し、意見交換を行った。

市議有志と商工団体による懇談会
20200507大潟区懇談会

鵜の浜温泉観光組合によれば、新型コロナにより現在休業中の旅館やホテルにとって休業明けの夏が勝負だが、海水浴場に小屋を建てる浜茶屋の営業は現状未定。「鵜の浜温泉まつり」や「色彩音楽花火」も中止が決まっており、海水浴シーズンも集客を期待できる状況ではないという。

大潟観光協会は、約2年前から続くキャンプブームで、県外客などでにぎわっていた大潟キャンプ場を休場している。年間400万円弱収入があったが、ゼロになれば計画していた事業がほとんどできなくなるという。

このほか出席者からは、区や商工会単位ではなく、市全体の店や施設で使えるクーポン券の発行や、高齢の個人事業主にも分かりやすいよう、政策や支援内容の周知をインターネット上以外でも求める声などが上がった。

上野議員は「本当に皆さんが我慢を重ね、経営に不安を抱えていることが分かった。支援は1回だけじゃなく、終息するまで続けるのが大事。5月の臨時議会、6月の定例会で、お聞きした状況をつぶさに市長に報告し、超党派で政策を求めていきたい」と話した。