外出自粛で大掃除? 上越市クリーンセンターへのごみ持ち込み過去最高

大型連休の期間中、新潟県上越市東中島のごみ処理施設「上越市クリーンセンター」に、家庭から出た燃やせる粗大ごみを持ち込む市民が殺到した。2020年5月4日には2017年の同センター稼働後、最も多い549件の持ち込みがあり、搬入の順番を待つ車の長い列ができた。市生活環境課は「新型コロナウイルスの影響による外出自粛で、連休中に家の片付けをした人が多かったのではないか」と話している。

同センターには、10kgあたり30円の処理手数料を支払うと、布団や畳などをはじめ、タンスなどの木製家具も長さ3m以内、材質の厚さ20cm以内であれば解体せずに持ち込め、焼却処分してもらえる。

ごみ持ち込みの順番待ちの車の列(上越市クリーンセンター、2020年5月4日撮影)
ごみ③

同課によると、新型コロナの感染防止のため外出の自粛が叫ばれるにつれ、燃やせるごみの持ち込みが増え始め、4月の1か月間の持ち込み件数は昨年より675件、15%増え5164件にのぼった。大型連休の前には市民から営業予定や持ち込めるごみの種類の問い合わせが多く寄せられていた。

大型連休が始まると、持ち込み数が急増。5月4日には1日あたり549件の持ち込みがあり、1日あたりの過去最高を記録した。搬入受付の順番待ちの車列が約300mにもなり、誘導員を1人増員して対応。持ち込まれたごみは、例年多い庭木の剪定枝のほか、大型の木製家具や布団、衣類が多かった。4月29日から6日までの連休中の7日間では2633件の持ち込みがあり、昨年の同期間に比べ、330件、14.3%増加した。

同課は「車にそのまま積んで持ち込める手軽さもあったのではないか」としている。


(2020年5月10日追記)剪定枝の処理料金は無料だったため記事を修正しました。

上越市クリーンセンター