新人同士の一騎打ちに 中川氏、野澤氏が第一声

任期満了に伴う上越市長選が2021年10月24日告示され、10月31日の投票日まで7日間の選挙戦に突入した。いずれも無所属で新人の元市議中川幹太氏(46)と前副市長の野澤朗氏(64)の2人が届け出た。現職の村山秀幸市長が今期限りでの引退を表明しており、新人同士の一騎打ちとなった。10月23日現在の選挙人名簿登録者数は15万9209人。

2021市長選告示

元市議の中川幹太氏(46)

前回市長選に続き2回目の出馬となった中川氏は午前8時30分から、西本町1の事務所向かいで出陣式を実施。今月中川氏と政策協定を結んだ元市長で市議の宮越馨氏や衆院選に立候補している梅谷守氏の選対本部関係者、支持者ら約70人(主催者発表)が集まった。

西本町1の事務所向かいで出陣式を行った中川氏
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後援会長で選対本部長の秋山三枝子県議は「今日は4年前の(市長選の)出陣式の倍以上の人が集まった」と支持拡大を実感し、宮越市議は「上越市が後退してしまうか、改革し発展するか、その担い手を選ぶ大事な選挙。改革できる候補者が幹太さん」と激励した。

中川氏は「前回より相当な勢いを感じている。このまま上っていけば必ず勝利できる」と自信を見せ、「皆さんから政策の声を頂きながら上越市全域で政策を作っていくことが必要」と語った。対立候補について「業界団体との絡みが拭えず政策が左右される。現職と同じ行政職員で、こういう方にこれから全国や世界にピーアールしていかないといけない上越市を任せることができますか」と訴えた。

前副市長の野澤朗氏(64)

野澤氏は午前8時30分から、新光町1の上越文化会館で出陣式。定数32のうち24人を占める支援市議団をはじめ、衆院選に立候補している自民党前衆院議員の高鳥修一氏、村山秀幸上越市長、自民党、社民党の県議らが顔をそろえた。会場には約400人超(主催者発表)の市民が集まった。

上越文化会館で第一声を上げる野澤氏
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高鳥氏は「野澤さんがいかに有能で即戦力かは皆さんよくご存知。なんとしても勝利してほしい」と支援を呼び掛けたほか、村山市長も「上越市の安心安全、市民を守ることに41年行政経験をつぎ込んだ野澤朗を次の市政を担う人物として選択してください」と訴えた。

野澤氏は市役所での41年間の行政経験について「すべての思いを果たせたわけではない。もっとこうすれば市民が幸せになるという思いが重なった」と立候補に至った思いを述べた。「厳しい時代だからこそ、前に進めていく責任がある。しっかりしたビジョンを示してみんなで歩いていきたい」と決意を語り「上越市の未来のために私をトップリーダーに押し上げてください」と呼び掛けた。

トリプル選挙スタート

10月24日には議員の死去に伴う上越市議補選(欠員1)も告示され、10月19日に公示された衆院選とともに、31日投開票のトリプル選挙がスタートした。

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