新潟県上越市出身の長島夕貴さん(25)が主演した映画「鵜の島の光」が2017年11月12日、上越市本町6の高田世界館で上映される。このほど映画のピーアールに、山下行夫監督(64)と共に上越市を訪れ、撮影の様子や作品に対する思いなどを語った。
主演の上条夕菜役を務めた長島夕貴さんは、上越市五智2生まれで、高田北城高校を卒業後、進学のために上京。東京でOLを2年半務めた後、2015年10月にタレント・エージェント会社「グリーンメディア」と契約し、女優としての道を歩み始めた。
映画は、河口湖に浮かぶ鵜の島を舞台に、旧日本兵の姿で現れた男と、神社に合格祈願に来た男女の出会いから物語が始まり、生きることの切なさ、別れの虚しさなどを描く。オールロケで、今年4月に山梨県の富士河口湖町や富士吉田市で1週間かけて撮影した。編集作業などを経て8月に完成し、ロケ地の富士吉田市で8月25日に封切った。今後ミニシアター、単館系の映画館を中心に全国で上映される。
「鵜の島の光」は11月12日午後5時から、上越市本町6の高田世界館で上映される。入場料は大人1500円、高校生以下800円。上映終了後に山下監督と長島さんの舞台あいさつが行われる。
長島さんと山下監督にインタビュー
上越市から2人目の映画俳優誕生
――上越市出身の映画俳優としては、「愛染かつら」(松竹・1938年)で看護師役を務めた久原良子以来、ということになります。出身地で、初主演の映画が上映されるお気持ちは。
長島 自分が好きな故郷の上越で上映されるのは、すごく光栄なことだと思います。先生や同級生などから、足を運んでもらえるとうれしいですね。
――なぜ女優の道に入ったんですか。
長島 大学卒業後、東京でOLとして経理をやっていたんですが、仕事がちっとも楽しくない。自分をもっと表現したくて、思い切って会社をやめ、この世界に挑戦しました。演劇の経験もないし、ゼロからのスタート。演技のレッスンを受け、自分磨きを始めたんです。
――これまでの主な仕事は。
長島 CMでは、エルモア「フクット」に出たほかは、ウェブ広告が多いです。テレビドラマにも何本か出ていますが、今回のようにせりふの量が多く、主演というのは初めてです。
300人の中から主役に抜擢
――監督が長島さんを主役に抜擢したのは、何が決め手だったんですか。
山下監督 約300人の中から、役のイメージに合う25人に絞ったんです。今年2月にオーディションをして、演技やダンスの出来具合を見て決めました。最初から印象が強く、スタッフから「やっぱりね」と言われました。
――ロケはどうでしたか。
長島 1週間のロケは初めての経験でしたが、すごく楽しかったですね。最初は不安があったけれど、チームワークが素晴らしく、リラックスして自分が思うような演技ができました。
山下監督 ロケは総勢17人という少人数で、役者も出番以外は照明をやったり、スタッフを兼ねていました。専属はヘアメイクぐらいでした。だから、チームワークが良かったのだと思います。
――今回の映画は監督として何作目ですか。
山下監督 劇場用としては2013年の「フォトラブ」以来、2作目です。「フォトラブ」は、渋谷のまほろば国際映画祭で最優秀グランプリを受賞しました。今回の映画は、「富士山・河口湖映画祭」でシナリオコンクールの審査を待っています。
――長島さんはとてもスタイルがいいんですね。身長はどのぐらいありますか。
長島 162cmです。2016年のミスインターナショナル日本代表選出大会でファイナリストに残ったんですが、一番低かったです。165cmぐらいはほしいですね。
大女優を目指して
――これの映画をステップにして、将来の夢はなんですか。
長島 トークバラエティーで上越を紹介したり、食べるのが大好きなので、食レポなどの仕事もしたいです。
監督 タレントとしてではなくて、大女優を目指さなくては。
長島 そうですね(笑)。
◇長島夕貴プロフィール http://www.glean-media.com/talent/talent87.html
◇長島夕貴Facebook https://www.facebook.com/yuki.nagashima.9674
◇長島夕貴Instagram https://www.instagram.com/nayukiga/?hl=ja