初の女謙信 上杉謙信役はNPO法人事務局長の斉京貴子さん 今年の謙信公祭

戦国武将上杉謙信の遺徳をたたえる謙信公祭を主催する謙信公祭協賛会は2019年7月2日、今年の第94回謙信公祭(8月24、25日)の上杉謙信役を上越市在住でNPO法人食の工房ネットワーク事務局長の斉京貴子さん(53)に決定したと発表した。謙信公祭で謙信役が女性となるのは初めて。謙信が女性だったという仮説をもとにした東村アキコさんによる漫画「雪花の虎」は人気を集めており、話題を呼びそうだ。

初の女性謙信役に選ばれた斉京貴子さん 齊京貴子さん①

謙信役の公募は、上越市民または同市内に通勤、通学している18〜65歳の人を対象に性別問わず募集。男性4人、女性3人の合わせて7人の応募があり、市外居住者で対象外だった男性1人を除く6人が書類審査を通過した。6月29日に行われたオーディションには男性2人が辞退し、男性1人と女性3人が参加。自己ピーアールやセリフ読み、質疑応答を謙信公祭実行委員会委員などが審査した結果、斉京さんが最高得点を獲得し選ばれた。

斉京さんは「歴史ある謙信公祭に、初めて女性謙信公役として参加させていただけることになり、とても光栄。私なりの謙信公役を演じることで、女性が何か一歩踏み出すきっかけになり、皆さんから謙信公の義の心を感じていただけたらうれしいです」とコメントしている。

斉京さんは、甲冑を着て、8月25日の出陣報告、出陣行列、川中島合戦の再現に出演する。

謙信役は2007年から2015年までにミュージシャンのGACKT(ガクト)さんが合計7回務め、その後は地域の祭りとして市長や商工団体の代表が謙信役を務めた。昨年、2006年以来12年ぶりに公募を実施し、上越市在住で学校法人マハヤナ学園理事長の石田明義さん(当時52)が務めた。

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