開幕初日に満開宣言 高田城址公園観桜会 感染対策で会場内飲食禁止

新潟県上越市の高田城址公園で2021年4月1日、第96回高田城址公園観桜会が開幕した。主催する上越観光コンベンション協会は開幕初日に桜が満開となったと発表。満開は昨年より2日早く、観測史上最も早い。好天に恵まれ公園は午前中から桜を楽しむ人でにぎわった。

公園内にある調査木のソメイヨシノは3月29日、観測史上2番目に早く開花した。

満開となった高田城址公園の桜
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「日本三大夜桜」として知られ、例年公園内に約300の露店が立ち並ぶが、昨年は新型コロナウイルス感染防止のため、全面的に出店を中止。今年は出店者、従業員らを上越、妙高、糸魚川の3市の居住者のみに限定して40店が出店。土産品や地元飲食店などの物産展も、例年の約半分の16店となった。

露店はまばら
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公園内での飲食や宴会は禁止で、飲食物はテイクアウト限定としている。開幕と同時に満開宣言となった会場は、例年より露店はまばらなものの、午前中から多くの人が訪れていた。5歳と2歳の男の子の孫2人とともに、たこ焼きと焼きそばを露店で買った市内の60代の女性は、「去年はコロナで観桜会に来なかった。テイクアウトは仕方ないので、自宅で食べる。満開だから上を見て楽しんでいる」と話していた。

物産展
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同協会企画事業課の西條健一課長は「看板や案内放送、会場内の巡回で、飲食をご遠慮いただくよう呼び掛けている。ご協力をお願いしたい」と話した。

会場内での飲食禁止を呼びかける巡回
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感染対策を呼びかける看板
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会期は15日まで。期間中、ぼんぼりなどは点灯するが、ステージイベントやシャトルバスの運行などは行わない。写真撮影スポットとして人気の「さくらロード」のライトアップは通路を片側通行にして実施する。

さくらロードは片側通行
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また、3、4日の午前10時から午後9時まで、会場周辺で交通規制が実施される。