無印良品が直江津の朝市に出店 新規客呼び込み地域活性化目指す

新潟県上越市西本町3の直江津ショッピングセンター2階に新店舗を今夏オープン予定の無印良品は2020年5月から、同市中央2、3の朝市「三・八の市」に出店している。3回目の出店となった5月13日、菓子やレトルトカレー、飲料など12種類の商品を販売し、朝市の常連客や親子連れらが次々に足を止めて買い求めていた。

三・八の市に出店した無印良品(2020年5月13日) 20200513-DSC_6685-2

無印良品を運営する良品計画(東京都豊島区)は、地方自治体などと連携して地域課題の解決や商品開発などに取り組んでおり、今年1月に上越市などと地域活性化に向けた包括連携協定を締結している。

朝市への出店は、同社が昨年実施した社内研修で、地域の魅力向上に向けた事業案として出たものだという。無印良品直江津の古谷信人コミュニティーマネジャー(41)は「100年続く朝市も出店者やお客さんが減っていると聞き、出店している方々と一緒に地域を盛り上げられたら」と思いを話した。

朝市で販売する商品は10〜15種類で、気軽に買ってもらえるようにと食品を中心に選んでいる。朝市は常連客が多いこともあり、同店のさまざまな商品を知ってもらおうと、毎回販売商品は変えているという。

この日はバウムクーヘンやマシュマロ、ルイボスティー、キーマカレーなどを販売 20200513無印良品が三八市に出店

クッキーなどを購入した同市中央4の80歳代女性は「(無印良品が)朝市に出ているのは驚いた。名前を浸透させるためには良いのでは」と話した。

上越朝市組合の松嶋隆組合長は「後継者不足で出店者は年々減っていて、客も高齢化している。(無印良品の出店で)若い人が少しでも増えてくれたら」と話していた。

「三・八の市」への出店は、期間を限定せずに年間を通して続けていく予定だという。

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