雪だるま高原存続求める署名2万5597人分 安塚区人口の10倍超え キューピットバレイ社解散で

新潟県上越市安塚区のスキー場や温泉などからなる「雪だるま高原」の存続を求めて地元の6団体が2020年4月14日、村山秀幸市長に2万5597人分の署名簿を提出した。

村山市長(左)に署名簿を提出した安塚区の6団体の代表
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雪だるま高原の運営会社キューピットバレイは、今冬の記録的な暖冬少雪で、スキー場の売り上げが減少して業績が悪化し、今後も赤字体質から脱却できないとして3月末で会社を解散した。地元住民らが3月16日から4月10日まで署名活動を実施。その結果、安塚区の人口約2200人の10倍を超える署名が集まった。内訳は市内が6割で、雪だるま高原への思いをつづった作文なども多数寄せられた。

14日、運営存続を求める会の北島稔一署名活動共同発起人代表や、町内会長協議会、商工会、観光協会など6団代の代表が村山市長と上越市議会の武藤正信議長を訪ね、ぞれぞれに署名を手渡した。

北島代表は「突然の解散にどうしたら良いかを考えてもらいたいと署名活動を行った。ぜひともシーズンを空けず営業を再開してほしい」と訴えた。

村山市長は「安塚区の人口の10倍も集めていただき感謝している。存続は大事で、気持ちは皆さんと同じ。ゴンドラやリフトは期間を空けると維持管理が難しくなるので市をあげて取り組んでいる」と話した。

キューピットバレイは同市出資の第三セクターのJホールディングス傘下の会社。市は雪だるま高原を存続させる方針で新たな運営会社の選定を進めている。

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