上越市大潟で最高気温39.5度 全国一の暑さ 熱中症の危険で市営プール使用中止

新潟地方気象台によると、上越市大潟で2018年7月29日午後1時53分に最高気温39.5度を観測した。この時間では全国一暑い地点となった。高田でも午後2時17分に38.3度を記録し、同市は2日連続で最高気温が35度以上の猛暑日となった。気象台は高温注意情報を出して熱中症などへの注意を呼び掛けている。

台風によるフェーン現象

台風12号が西日本を西へ進み、北陸地方は南よりの暖かく乾いた風が入り込むフェーン現象で気温が上がった。

県内の観測史上最高気温と並ぶ

大潟の気温は1978年からの観測史上最高を更新した。新潟県内では大潟のほか三条でも39.5度を記録し、1994年8月12日に高田で観測された県内観測史上最も高い気温に並ぶ記録となった。

上越市が市営プール使用中止

高田では午前7時前から気温が30度を超え、午前10時41分には37.5度を記録した。上越市では、プールの水温が上がり遊泳中でも熱中症になる危険性があるとして、この日の午前11時から、市が設置するプールの使用を中止した。同市では今夏の猛暑を受けて、日陰のプール休憩場所の気温(屋内プールは室温)が35度を超えた時点で、その日のプール使用を中止するという独自の基準を作り、7月26日から運用を始めている。

気温が35度を超え市から連絡を受けてプール使用中止の掲示をする管理員ら
(7月29日午前11時前、稲田4の上稲田こどもプール)

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同市稲田4の上稲田公園にある市の「こどもプール」では、午前11時前に市からの連絡を受けて管理員らが使用を中止する張り紙を掲示した。同11時前の時点で水温は30度を超えていた。管理員の男性によると、このプールには多い日で50人以上の幼児らが訪れる。男性は「子供にとっては楽しい水遊びなので残念だが、これだけ暑いと水の中でも熱中症になってしまうので仕方がない」と話していた。

30日も高温続く 熱中症に注意

気象台によると、7月30日も県内は高気圧に覆われ、湿った空気の影響を受ける見込み。高温が予想されることから暑さを避け、水分をこまめに補給するなど十分な熱中症対策を呼びかけている。