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ほくほく線で乗客と一緒に宅配便を輸送 日本初の事業 佐川急便と合意

3年前

ほくほく線を運行する第3セクター「北越急行」(渡邉正幸社長)と佐川急便(荒木秀夫社長)は、乗客の乗った車両に宅配便の荷物を載せて輸送を行う、日本初の事業に取り組む。2016年6月7日には、北越急行の渡邉社長と佐川急便の荒木社長が、新潟県庁で合意書にサイン。来年4月の導入を目指し、9月にも試験運行を開始したい意向だ。

ほくほく線の車両
ほくほく線

佐川急便によると、鉄道を利用した宅配便の輸送は、ヤマト運輸と京都市の京福電鉄が荷物用車両を利用して実施しているが、乗客と荷物を同時に運ぶ取り組みは今回が日本初となる。

北越急行は、通勤・通学時間帯を除く乗車率に課題を抱えており、空いている車両を有効活用してほくほく線を活性化させる手段がないか、模索していたという。北陸新幹線開業時に特急「はくたか」が廃止となった影響で、利用客が減少していたこともあり、今回の事業で新たな収入源を確保する狙いもある。

佐川急便は、トラックの運転手不足を背景に、新たな輸送手段を確立したい考えだ。

荷物の輸送区間は、上越市のうらがわら駅から南魚沼市の六日町駅の間で、全長約46km。佐川急便の上越営業所と六日町営業所の区間で取り扱う荷物の輸送に利用する。

荷物は車両の車いすスペースに載せる予定。外から見えない専用のケースに入れて運ぶことなどを検討している。ケースの大きさは幅60cm、奥行き70cm、高さ170cmを検討しており、車いすスペースに2つ載せる。

荷物の輸送は1日に上下各1本の予定で、乗車率の低い午後11時以降の導入を検討している。

北越急行運輸部は「乗客の少ない時間帯の車両を有効活用できるはず」と話している。