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【TJ調査隊】外国人にも大ウケ 赤倉温泉「うどんの歩」のイカスミアルプスうどん

12か月前

新潟県妙高市の赤倉温泉街に、「イカスミアルプスうどん」というイカスミを入れた真っ黒スープのうどんを提供している店があり、一度食べたらやみつきになるという噂を聞いた。2018年9月に開かれた「妙高サマージャンプ大会」少年の部で優勝した選手が、優勝インタビューなのに「イカスミうどん」のことしか話さなかったという逸話もある。果たしてどんな味なのか、“アルプス”とは何か。何も分からぬまま、店へ向かった。

「うどんの歩」の店内
歩店内

イカスミアルプスうどんを注文

店は赤倉温泉街のど真ん中。イタリア料理店「ポモドーロ」の地下1階にある「うどんの歩」という店。入り口に「春夏冬中」という看板が出ていた。「商い(秋ない)中」という意味である。

縄のれんをくぐると、居酒屋風の店内。壁には写真のパネルが飾られている。店内は20人も入ればいっぱいの広さだ。店主が出てきたので、ほかのメニューには目もくれず「イカスミアルプスうどん」(950円)を注文した。

イカスミアルプスうどん(950円)
2018-12-15 イカスミアルプスうどん

しばらくして、土鍋に入って出てきたのがこれ。蓋を取ると、まだぐらぐら煮えている。それにしても、色は真っ黒。黒いのはスープだけでなく、海苔も黒い。白いのは海苔の下から少し見えているチーズだけである。

しょうゆの旨み、イカスミの甘み、チーズが三位一体

まずは、黒いスープを一口。しょうゆの旨みと、イカスミの甘みが混ざって、何と表現したらいいか。イカスミの臭みはまったくない。

黒くまみれたうどんをたぐり寄せると、チーズがねっとりからみ、口の中で複雑な三重奏を醸し出す。今までに食べたことがない味だ。とんすい(取り皿)とレンゲが付いてきたので、少しずつ取りながら、ハフハフ言って食べた。うどんは讃岐風でこしがある。

考案は「糸魚川ブラック焼きそば」より早い

スープもほとんど飲み干し、厨房に居た店主に声をかけてみた。開業してから今年で約30年という山浦實さん(73)に話を聞いた。

「イカスミアルプスうどん」は新メニューかと思ったら、25年も前にテレビ番組をヒントに考案したものだという。同じイカスミを使った糸魚川の「ブラック焼きそば」が開発されたのが2009年だから、それよりもずいぶん早い。

ニンニクとショウガが隠し味

スープの基本は、数種類をブレンドしたカツオ節からとったしょうゆテイストの和風だし。それに、スパゲティ用のイカスミソースをブレンドする。イカスミの臭みを消すため、ニンニクとショウガを隠し味に入れている。

友人らに試食してもらったところ、9割以上の人から「お金をもらってもいい味」との太鼓判をもらいメニューに入れた。「カツオの風味とイカスミが合うんでしょうね」と言う。

「アルプス」は、チーズと海苔が、雪を頂いたアルプスに見えるためだという。注文の時に間違えてほしくないのだが、イカスミが入らない「アルプスうどん」(850円)もある。イカスミが苦手な方はどうぞ。

外国人客にも大人気

人気は年々高まり、今では「イカスミアルプスうどん」は店の代名詞になった。常連客はほとんど、これが目当てだ。スキーシーズンの夜は、外国人客でいっぱいになる。店が狭く、個人客に迷惑がかかるので、10人以上のグループは入店を断っているという。

最後はご飯を投入し雑炊に

最後に、通な食べ方を聞いた。食べ終わったスープにご飯を入れて食べるとおいしいという。客が少ないときに限るが、もう一度土鍋に火を入れ、雑炊にしてもらえるという。

12月20日〜4月第1日曜まで無休で営業。春〜秋は土、日曜のみ営業。

うどんの歩
所在地 新潟県妙高市大字赤倉585-83
営業時間 11:00〜13:30、17:30〜21:00
電話 0255-87-2088

*うどんの値段、営業時間などは2018年12月19日現在

うどんの歩