第48回衆院総選挙が2017年10月10日公示され、10月22日の投票日まで12日間の選挙戦に突入した。新潟6区には自民党前職の高鳥修一氏(57)と無所属新人の梅谷守氏(43)の2人が立候補を届け出た。高鳥氏は北陸信越ブロックにも重複立候補している。10月9日現在の選挙人名簿登録者数は6区全体で28万6430人。
高鳥修一氏
通算4期目の当選を目指す自民前職の高鳥修一氏(57)は午前8時30分から、上越市下門前のかに池公園で出陣式。妙高市の入村明市長、糸魚川市の米田徹市長、推薦している公明党の市議、6区内の自民党県議や市町村議、友好団体の代表、支持者ら約650人(主催者発表)が集まった。
入村妙高市長は「この国が右に行くか左に行くか、軸足と将来を考えれば政権の安定が何よりも大切」、自民党の尾身孝昭県議(十日町市中魚沼郡選挙区選出)は「無所属の野党統一候補は当選後のことを考えているのか。誰を首班指名するのか。無責任な無所属や政党に6区を任せるわけにはいかない」と高鳥氏への支援を呼び掛けた。自民党安倍晋三総裁からは「大変厳しい選挙だが、総力を結集し勝ち上がってほしい」とのメッセージも寄せられた。
高鳥氏は「目の前の北朝鮮の危機に、(野党は)どうやって日本の子供たちをミサイルから守るのか。日本を守る自衛隊を一行でも憲法に書き込むためにも憲法改正を成し遂げる」と力説。消費税の使いみちの変更に関連し、「消費税、子育て支援の大改革に先頭に立って実現する」と決意を述べたほか、上信越道の4車線化や糸魚川大火の対応を例に「政権与党の実現力が実証された。無所属では政府は動かせない」と気勢を上げた。
梅谷守氏
前回2014年に続いて2度目の挑戦となる梅谷守氏(43)は午前8時から上越市木田1の事務所前で出陣式を行った。無所属の野党統一候補として戦うことから、市民連合、社民党、共産党、自由党、新社会党などの6区の代表者らが顔を揃え、支持者ら合計約300人(主催者発表)が集まった。
社民党県連の小山芳元代表が「一丸となって安倍政権を打倒しよう」と訴え、共産党上越地区委員長の上野公悦市議も党を挙げて梅谷氏を支援することを表明。市民連合・上越の馬場秀幸代表も「立憲主義を守る真っ当な政治を取り戻そう」と呼び掛けた。また、上越市長選に出馬する元市議の中川幹太氏もマイクを握り、梅谷氏支援を呼び掛けた。
梅谷氏は「いろいろとご心配をかけたが、市民と野党の統一候補としてここに立たせてもらっている。相手候補とガチンコ勝負して勝ちます」と決意を語った。自民党が進める憲法9条の改正、TPPなどについて批判した上で「税金の使いみちを働くもの目線でチェックする」と述べ、地元6区については「とことん地元で、皆さん一人一人の大事な声を国政につなぐ。政治の本当の意味で温かい光があたるよう私に仕事をさせてください」と呼び掛けた。