上越市の60代男性が約50万円被害 市職員かたる還付金詐欺

上越警察署は2020年12月2日、新潟県上越市に住む60代男性から特殊詐欺(還付金詐欺)被害の届け出を受理したと発表した。被害額は約50万円。

発表などによると、1日午前11時40分頃、男性宅に上越市役所職員を名乗る男から電話があった。男は累積保険の払い戻しがあり金融機関のATMで手続きができるなどとして「ATMに着いたら金融機関のコールセンターに電話してほしい」と男性に指示した。

男性は指定された金融機関に行き、男から指示された番号に電話をかけ、応答した男に言われるがままATMを操作した。同日夕方、男性の家族が不審に思い通帳残高を確認したところ、約50万円がだまし取られていることが判明し、男性が同署に通報した。

市内では前日の11月30日にも、市役所職員を名乗る男からの不審電話の通報が上越市役所に2件あった。同署はいずれも手口が似ていることから、同一犯の可能性が高いとみている。

同署は「『ATM』と『還付金』の二つの単語が出たら詐欺だと思ってほしい。ATMの操作で還付金が戻ってくることは絶対にない」などと注意を呼び掛けている。