半世紀超えて親しまれた直江津の「厚生北会館」 解体工事に着手

新潟県上越市西本町4の厚生北会館の解体工事が近く始まる。半世紀以上にわたり、直江津地区でのコンサートや展示会などに活用され、老朽化のため今年3月末で廃止された。

解体工事が始まる厚生北会館
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同施設は合併前の直江津市の時代、1960年10月に開設された。吉田拓郎やチューリップ、オフコースなどのライブが行われ、当時は立派なコンサート会場としても活用されていた。このほかにも、展示会や講演会、政治集会、即売会、プロレスなど多目的に使われ、多くの市民に親しまれてきた。近年は老朽化とともに利用される機会が減り、もっぱらスポーツ施設として活用されていた。

市では、老朽化が激しく現行の耐震基準を満たしていないことや、一定の距離の場所に教育プラザ(下門前)、カルチャーセンター(春日新田2)など同様の体育館があることなどを理由に廃止した

数日中に解体工事に着手する予定。

近くで新水族博物館の整備などが進められており周辺環境が大きく様変わりすることから、市では建物解体後はいったん更地にして、今後の活用方法を検討するとしている。