今年の「SAKEまつり」はオンライン開催 限定酒ネット販売中

新潟県上越地域の地酒と食の一大イベント「越後・謙信SAKEまつり」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、10月24、25日の2日間、オンラインで開催される。毎年祭り会場のみで販売される人気の限定酒「車懸くるまがかり」が今年も完成し、同祭の公式オンラインショップや、上越市と妙高市の酒店30店舗で販売される。

今年の限定酒「車懸」と同祭オリジナルおちょこ。酒のボトルには「アマビエ」のイラストのシールが貼られる
20200926-DSC_6307

毎年、上越市の高田本町商店街を会場に地酒と食のブースが立ち並ぶ同祭は、市内外から多くの人が訪れる。今年は新型コロナの感染拡大を懸念し、同祭実行委員会で開催方式を模索してきた結果、インターネット上での開催を決めた。限定酒「車懸」や、参加蔵元の酒などを公式ショップで通信販売するほか、生配信動画で同時乾杯をしたり、視聴者の質問を受け付けながら蔵元の紹介をしたりする予定だ。

「車懸」は、県酒造組合高田支部の加盟蔵元が毎年持ち回りで製造しており、今年は妙高市猿橋の鮎正宗酒造が手掛けた。同市南部地区の3農家が作った酒米、五百万石を精米歩合50%まで磨いた純米吟醸。同酒蔵の飯吉由美さんは「穏やかな吟醸香と柔らかな甘さの旨口タイプに仕上がった。料理の邪魔をしないので食中に合わせていただけたら」と話す。

車懸は例年と同様、1600本の限定製造。公式ショップで現在販売中で、10月中旬から発送予定。公式ショップではこのほか、参加蔵元の自慢の酒や、日本酒と祭りオリジナルおちょこが入った限定福袋も販売している。ネット販売する酒の全てのボトルに貼られるというシールとおちょこには、上越市のイラストレーター、アオキメグミさんが描いた妖怪「アマビエ」のイラストがプリントされている。

同祭実行委の竹田成典委員長(竹田酒造店社長)は、「新型コロナで何もしないのは面白くないので、オンラインだけでもと開催を決めた。ぜひ参加して上越の酒を楽しんでいただきたい」と話している。

◇「第15回越後・謙信SAKEまつり2020」公式サイト https://www.kenshinsake.com/