上越海上保安署によると、2021年8月11日午後4時過ぎ、佐渡・小木港から直江津港に向け航行中の佐渡汽船のジェットフォイル「ぎんが」の船体に衝撃があり、翼走航行が不能となった。艇走航行で直江津港へ向かい、予定よりも約90分遅い同6時24分、直江津港に無事入港した。ぎんがには乗組員4人をはじめ、乗客25人の計29人が乗っていたが、けが人はいない。
発表などによると、ぎんがは同日午後3時45分、直江津港に向け、定刻通りに小木港を出港。同4時10分、船体に衝撃があり、翼走状態から艇走状態となった。再度翼走状態に戻そうとしたところ、戻らなかったことから速力15ノットで直江津港に向け航行したという。その際、ぎんがには同署の巡視艇「たつぎり」が伴走警戒に当たった。
同署によると、衝撃原因は調査中。衝撃により、緩衝装置に不具合が見られることから、佐渡汽船は故障箇所について11日に復旧作業を行う。試運転を実施後、12日以降は通常運行を予定しているという。
ぎんがは直江津港と小木港を結ぶジェットフォイルとして今年4月に就航した。