上越教育大学(新潟県上越市)の情報メディア教育支援センターは、コンピューターやテクノロジーに興味のある小中学生や高校生が集まり、様々なプログラミングや、3Dプリンターなどによる新しいものづくりを遊びながら学べる拠点「ギークラボ上越」を開設する。2016年5月21日(土)、上越教育大学でキックオフイベントを開催する。
同センターの大森康正准教授が中心になり取り組んでいる。教育情報訓練室など2つの部屋を「ギークラボ上越」として定期的に小中学生や高校生に開放する。また、3Dプリンター2台や、レーザーカッター、大判プリンターなどの設備も整っており、近年注目されているデジタルなものづくりにも対応できる。子供たちは、簡単なものから本格的なものまでプログラミングを学んだり、工作をしたり、本を読んだり、それぞれが自由にやりたいことをして過ごすことができる。
5月21日のキックオフイベントでは、教育用レゴ「マインドストーム」とiPadを使ったロボットのプログラミングや、ブロックを組み合わせるだけでプログラムが作れる「Scratch(スクラッチ)」での簡単なゲーム製作、3Dプリンターやレーザーカッターによるデジタル工作、オリジナルTシャツの制作、VR(仮想現実感)体験、クラウドコンピューティング体験など、各種の体験プログラムが用意されている。参加費はいずれも無料だが、事前申し込みが必要。
大森准教授は「これからプログラミングが学校教育に取り入れられていき、大きな位置を占めることになる。まずは、地域の子供たちが集い、好きなことをもくもくと学んだり、勉強会をしたりできる場にしたい」と話している。また、いずれは地元の住民やエンジニアが集まるコミュニティに発展させたいなどの想いもあるという。
キックオフイベント後は、月に2回程度、「ギークラボ上越」として教室を小中学生、高校生に開放する予定。このほかにも、中高生向けの本格的なプログラミング講座や、超小型コンピュータRaspberry Pi(ラズベリーパイ)とセンサーを使ったIoT講座なども計画している。
キックオフイベントの申し込みやイベントの詳細はギークラボ上越のページ(http://gljoetsu.itc.juen.ac.jp/home)を参照。