特別天然記念物のコウノトリが上越市吉川区に今年も飛来

国の特別天然記念物のコウノトリが新潟県上越市吉川区に飛来した。2020年8月13日、県道沿いの電柱に止まっている様子を同区代石の市議会議員橋爪法一さん(70)が撮影した。コウノトリは昨年8月17日にも同区に飛来しており2年連続。橋爪さんは「コロナ禍で暗い話題が多い中、いいニュースだ」と話している。

上越市吉川区下中条の電柱にとまるコウノトリ(写真・橋爪法一さん提供) コウノトリ1

橋爪さんは地元の友人からの知らせを受けて8月13日午後6時前、同区下中条の県道沿いの電柱に止まっているコウノトリを撮影した。昨年もコウノトリを撮影した橋爪さんは「撮影した場所の近くには草が生えないようにトラクターで耕した休耕田があり、そこには虫がいる。昨年と同じ鳥のようで、餌場を知っていて降りたのでは」と話している。

コウノトリには個体識別のための足環が付けられている。今回吉川区に飛来した鳥の足環の色の配置は昨年と同じで、京都府京丹後市で昨年6月に巣立ったオスとみられる。

コウノトリは1971年に国内最後の野生の1羽が兵庫県豊岡市で死に、国内の野生種が一時絶滅した。現在では兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)が野生復帰などに向け放鳥などの取り組みを続けており、8月10日現在、219羽が野生で生息している。

関連記事

[