新潟県上越市石橋の管工事業「株式会社 石田工業所」(資本金4000万円、従業員22人)は2016年6月9日、2回目の資金ショートを起こし、行き詰った。東京商工リサーチ高田支店の調べで、負債総額は昨年12月時点で約4億5400万円、このうち金融債務が約3億3100万円とみられている。
同社は1957年(昭和32年)4月創業で、67年2月に法人化した管工事業者。新潟県、上越市など地元官公庁の元請け工事を主体に手掛けていたほか、長野県公益企業局の指定工事業者や、栃木県足利市に営業所を設けて足利ガスの工事指定業者としても営業を行っていた。ピークとなる1999年12月期には、年売上高約13億円を上げていた。
しかし、その後は公共工事の減少や、競争激化のため、2015年12月期の売上高は2億4000万円まで減少していた。長年にわたって多額の工事未収金などもあり、資金繰りはひっ迫し、今年5月に1回目の資金ショートが発生していた。