新潟県上越市の直江津港第3防波堤の釣り場で今、クロダイやワラサなど大物の魚が続々と釣れており、連日のように釣り人でにぎわいを見せている。平日でも入場制限がかかるほどの客入りで、釣り場を運営するNPO法人ハッピーフィッシングは「大物がたくさん釣れている。県外からも大勢の釣り人が集まっていて、うれしい限り」と盛況ぶりを口にする。
直江津港第3防波堤の釣り場は2016年から、中部電力上越火力発電所の先の防波堤660mのうち、先端460mを使って開放されている。
同NPOによると5月1日以降、50cmを超えるクロダイやマダイをはじめ、メジナやヒラメ、ワラサなどが連日のように釣れており、中には80cmを超えるマダイを釣り上げた人もいるという。
同NPOは釣れた魚をホームページで写真付きで公開しているため、瞬く間に評判が広がり、県内外から大勢の釣り人が集まるようになった。約7割が県外客といい、長野県や群馬県などの隣県のほか、東京都や埼玉県から訪れている人も多い。防波堤の定員は150人だが、入場制限がかかる日も多く、前日の夜から並んでいる人も少なくないという。
第3防波堤の釣り場は昨年10月23日、台風21号の影響で管理棟や倉庫などが全壊した。復旧作業のため、今年3月からの開放予定は延期となり、5月から営業を再開していた。待ちわびていた釣り人も多かったといい、大物が釣れることもあって、連日の盛況ぶりにつながった。
釣り歴40年以上という長野市の男性(68)は22日、約5時間で12匹のクロダイを釣り上げた。男性は「魚影が明らかに大きいし、本当に良い魚が釣れる。いろいろなところから人が集まっていて、釣りの話をするのも楽しい」と語る。釣り場からほど近い同市港町2の釣具店「フィッシング木島」の木島英喜店長(40)は「平日でも釣り人が多いみたいで、店に道具を買いに来る人もたくさんいる。店としてもありがたい」と話している。
釣り場の利用料金は大人800円、高校生400円など。20枚で8000円と割安な回数券や、65歳以上を対象としたシルバー券なども販売している。詳細はホームページを参照。
問い合わせは070-4375-5452。