低学年児童1人で歩く通学路を変更 新潟女児殺害事件受け上越市が緊急点検実施

新潟市で2018年5月に小学2年生の女児が殺害された事件を受け、上越市教育委員会は通学路の緊急点検を行い、市内の小学校2校で低学年の児童が一人になる通学路を変更した。

開会中の市議会6月定例会で6月11、12日、3人の議員がこの事件を受けた上越市の対応について一般質問し、野澤朗教育長が明らかにした。

市教委では事件を受けて、小学校低学年の児童が一人で下校する通学路の緊急点検を実施した。その結果、交通量が少なく交通安全面では問題ないが防犯の観点から懸念のある2校2か所の通学路を変更した。今後は、学校ごとに児童生徒が一人になる区間について状況を調べ、通学路について交通安全だけでなく、防犯の観点から再点検、見直しを行うとしている。

(写真はイメージです)
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また、昨年1年間で42件の不審者情報が同市に寄せられた。このうち21件が「無断撮影」で最も多く、次いで「声掛け」が8件、「つきまとい」が5件、「公然わいせつ」が3件、「じっと見ていた」が3件だった。市では寄せられた情報について逐一警察に照会し、明らかに不審者と判断した30件について「安全メール」を配信。市民に広く注意を呼びかけたほか、パトロールを強化するなどの対応をした。今年は5月末時点で18件の情報が寄せられている。