人気漫画家の東村アキコが女版・上杉謙信描く「雪花の虎」連載開始

「上杉謙信は女だった」という俗説を、人気漫画家の東村(ひがしむら)アキコさんが初の本格歴史ロマンに仕立てた連載「雪花の虎」が、小学館から新しく発刊された月刊コミック誌『ヒバナ』4月号の巻頭を飾った。

表紙s

連載にあたり、東村さんは2014年8月30、31日の2日間、担当編集者4人とともに上越市を訪れ、謙信ゆかりの史跡や施設を取材した。現地を案内したのは市観光コンベンション協会で観光ボランティアガイドを務める柳沢勝也さん(69)。

東村さんを案内した柳沢さん 柳沢さんs

1日目は春日山城址と林泉寺、2日目は春日神社や春日山城跡ものがたり館周辺、居多神社、国分寺、居多ヶ浜などを回ったという。柳沢さんは「東村さんは現地を写真を撮りながら歩き、山の大きさなどを実感したり、イメージを膨らませていた」と取材の様子を話す。東村さんについては「美人できさくな方だった。一度は大河ドラマ的な作品を描いてみたかったと言っていた」と話す。同協会によると、東村さんはその後も数回にわたって、上越市を訪れているという。

東村さんはこれまで、ギャグ漫画「きせかえユカちゃん」、映画にもなったシュールコメディーの「海月(くらげ)姫」、育児エッセー漫画「ママはテンパリスト」など多彩なジャンルの漫画を描いている。今回は初の歴史漫画への挑戦となる。

連載初回は、謙信女性説について解説する序章から、謙信が春日山城で生まれた後、「虎千代」と名付けられ、男の子として育てられるまでを描く。

柳沢さんは「発想が斬新でおもしろい。今まで歴史に興味がなかった人からも読んでもらえそう。ちょうど北陸新幹線開業と重なり、若い人から上越に来てもらえれば」と、期待していた。

初回は一挙59ページで巻頭を飾った 新連載s

「ヒバナ」の公式サイト http://hi-bana.com/ 東村アキコの公式サイト http://www.higashimurapro.com/ 東村アキコの公式ブログ http://ameblo.jp/higashimura/

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