上杉謙信の居城・春日山城跡のジオラマが完成 観光の目玉に

新潟県上越市にある上杉謙信の居城、春日山城のジオラマが完成し2014年11月6日、市埋蔵文化財センター(同市春日山町1)でお披露目された。地元町内会などで作る春日山城跡保存整備促進協議会(小山正明会長)が制作した。石垣や天守閣などのない山に築かれた山城の様子がよく分かるジオラマで、国指定の史跡である春日山城跡観光の目玉として同施設に展示される。

完成お披露目会の様子
kasugayama_Fotor

同協議会が、郷土史家の植木宏さんを委員長とする調査検討委員会を設置し、約半年かけて各地の城郭ジオラマや史料などを調べ、東京の模型製作会社に委託し作った。

春日山の現在の山の形を元に、本丸や屋敷跡堀、土塁などの遺構の場所を示したもので、大きさは縦267cm、横309cm、高さ55cm。地表面は500分の1の縮尺だが、高さは300分の1。山城の様子が分かりやすいよう高さを強調した。制作費は約500万円で、市の地域活動支援事業のほか上越商議所など関係団体からの援助を受けた。

ジオラマは埋蔵文化財センターの入り口に展示されており、自由に見ることができる。